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『19 SLX MGL』を買ったのでレビュー!インプレ
2019年7月に発売されたばかりのシマノ・新ベイトリール『SLX MGL』
さっそく使ってみましたが、もうね、「ベイトリールってほぼ完成形なんだなぁー」って思いましたよね。
もう十分。
これ以上スペックを上げる意味がない。
飛距離も十分出るし、そこそこ軽いルアーも投げれる。
それが、16,000円で買えちゃうんだもん。
そりゃ買うよ。
飛距離85m!6万円のリール並みに飛ぶ
『SLX MGL』の飛距離については、秦拓馬プロの動画が非常に参考になります↓
1万円台で買えるコスパ最強リールと王者アンタレスDCを戦わせてみた(YouTube)
『SLX MGL』にバイブレーションをつけたキャストで、アベレージ『85m』もかっ飛ばしています。
6万円の高級リール『アンタレスDC』とほぼ互角の勝負。
ほんと、最近のリールはどれも性能が良すぎる。
値段が安いリールでも、十分実用レベルでかっ飛びますからね。
ここまでくると「そんなに飛距離が必要か?」って話で、そもそも飛距離を比べる意味すらない気がしますが・・・
ちなみに、僕はフローター釣行がメインなので、10m飛べば十分です。
フィネスは厳しいが、シャッドくらいの軽いルアーも投げれる
『SLX MGL』では、「どれくらい軽いルアーをキャストできるか?」試してみました。
ブレーキ調整は2箇所で行う
『SLX MGL』のブレーキ調整は、『サイドプレート内のブレーキシュー』と『ボディ側面のダイヤル』2箇所で行います。
サイドプレート内のブレーキシューで大きな調整を行い、ボディ側面のダイヤル(1~6)で微調整を行う感じです。
11gのルアー(フロッグ)はキャストできるか?
OSPのフロッグ(スピンテールフロッグ)をキャストしてみました。
ブレーキシュー:2個ON、2個OFF
ダイヤル:1(最小)
全く問題なくキャスト可能。
5.5gのルアー(シャッド)はキャストできるか?
ジャッカルのシャッド(ソウルシャッド 58SP)をキャストしてみました。
ブレーキシュー:4個ON
ダイヤル:1(最小)
実用レベルの飛距離は出ます。
ブレーキシューを3個OFFにして、ダイヤルブレーキの数字を上げる(ブレーキを強く)調整にするなど、まだまだ改善できる余裕もありそうでした。
1.8gのルアー(スモラバ)はキャストできるか?
ブレーキシュー:4個ON
ダイヤル:4(中)
ダイヤルブレーキは最大6まで強くできるのですが、飛距離が出ないので、この重さのルアーが限界でした。
ただ今回、硬いロッド(XH)・PEラインで試し投げした為、ルアーに合わせたタックルセッティングすれば、もう少し良い結果が出るはずです。
ブレーキシュー3個ONでスモラバをキャストしたら、派手にバックラッシュ・・・
エクストラハイギア仕様で、巻き取りが超早い
『SLX MGL』は、3タイプのギア比がラインナップされています。
SLX MGL 70/71 | 6.3:1(スタンダード) |
---|---|
SLX MGL 70HG/71HG | 7.2:1(ハイギア) |
SLX MGL 71XG/71XG | 8.2:1(エクストラハイギア) |
今回、僕が購入したのは、
『SLX MGL 71XG LEFT』
ギア比『8.2:1』のエクストラハイギア仕様です。
エクストラハイギア仕様とは、ハンドル一回転で巻き取れるライン量がめちゃくちゃ多い仕様。
ハイギアのメリット・デメリット
ハイギアは、ルアーを早いスピードで回収できるので、テンポの良い釣りができたり、巻き合わせでフルフッキングが決まりやすいメリットがあります。
対してデメリットは、ルアーの巻きスピードを遅くするのが難しいこと。
基本的に、『ハイギア』が向いているのは、テキサスリグやラバージグなどをピッチングで打っていくような釣り。
『ローギア』が向いているのは、スピナーベイトやシャッドをゆっくり巻くような釣り。
『スタンダードギア』は、ハイギア・ローギアのバランス型です。
『ローギア』については、以前、僕が購入したテイルウォークのローギアリールの記事が参考になると思います↓
フルレンジ54(テイルウォーク)レビュー!珍しいローギアのベイトリール
右巻き・左巻き、どちらを選ぶか?
テンポよい釣りを求めるなら、利き手とは反対のハンドルがオススメです。
左巻きを選ぶとき
利き手ハンドルだと、キャストした後にロッドを持ち変える手間が増えますからね。
その分、タイムロスが生まれます。
僕は『右利き』なので、『左巻き(LEFT)』を購入しました。
右巻きを選ぶとき
利き手ハンドルだと、繊細なハンドルさばきが可能です。
例えば、ビッグベイトなど一定の巻きスピードを保ちたいときですね。
ただ、厳密に決まりがあるわけではないので、右でも左でも、自分が扱いやすい方でOKです。
『SLX MGL』の欠点
値段が安いわりには、「軽いルアーは厳しい」ことぐらいしか欠点もないので、もうちょっと何か気になることなかった?考えてみたんですが・・・本当に無いんですよね。
「本当にいいの?コレ、この値段で?」って感じ。
高額リールと比べたら、素材だとかベアリングの数だとか細かい違いはあるんでしょうが、違和感を感じるほどの違いを僕は感じませんでした。
唯一あるとすれば、ちょっと重いこと。
組み合わせるロッドによっては重さを感じるかも
メタニウムMGLと組み合わせてたロッドに付けたんで、一瞬、「重っ」と思いましたが、言っても『195g』
同じ中量級ルアーをターゲットにしているであろう他のリールと比べても、特別重いわけではありません。
- アンタレスDC(シマノ)・・・220g
- メタニウムMGL(シマノ) ・・・ 175g
- タトゥーラTW(ダイワ)・・・195g
- フルレンジ(テイルウォーク)・・・168g
タックルバランス次第で体感の重さも変わってきますし、欠点というほどのことでもないですが。
初心者は買うべきでない
初心者に手が出しやすい価格だとは思いますが、初心者がはじめて買うリールではないですね。
やっぱり、2箇所に分かれたブレーキ設定が初心者にはハードルが高い気がします。
もし、初心者の方で『SLX MGL』の購入を検討している方は、一度、ダイワのリールも見てみてください。
ダイワのリールは、ボディの外部ダイヤルだけでブレーキ設定ができますし、基本的にバックラッシュしにくい設計になってます(その分、シマノのリールよりは飛距離は落ちますが)
なお、初心者の方でも、2本目・3本目のタックルとして検討しているなら『SLX MGL』はアリアリです。
「できるだけ値段を抑えてもう一本タックルが欲しい」とか、僕のように「打ちもの専用タックルが欲しい」とか、ギア比に合わせて色々なバージョンのタックルが組めます。
『SLX MGL』の評価まとめ
「総合的にコスパが良い」と評される『SLX MGL』
たしかにその通りで、16,000円とは思えないスペックです。
僕なら、23,000円の値段が付いてても「買っていい」と思える。
ということで、『SLX MGL』非常に満足度が高いリールでした。