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フルレンジ54(テイルウォーク)レビュー!珍しいローギアのベイトリール
とにかく、びっくりした。
やっぱ、テイルウォークはもっと評価されるべき。
というか、もっとアピールしてくれ。
これだけ軽いルアーもピュンピュン飛ばせるって知ってたら、もっと早く買ってた。
最大の特徴はローギア
『フルレンジ54』の大きな特徴は、5.4:1というギア比。
ここまでローギアのリールは、非常に珍しい。
ギア比・ローギアとは?
「ギア比?ローギアって何?」って人にカンタンに説明すると・・・
ギア比は、ハンドル一回転させたときに巻き取れるラインの量です。
8:1のようにギア比が高い(ハイギア)ほど、ハンドル一回転でたくさんのラインを巻き取ることができます。
つまり、ルアーを巻くスピードが自然と早くなる。
対して、5.4:1のようにギア比が低い(ローギア)ほど、ハンドル一回転で巻き取れる量が少なくなります。
つまり、ルアーを巻くスピードが自然と遅くなる。
シフトレバー(変速機)の付いた自転車と仕組みは一緒ですね。
じゃあ、「ローギアの何がいいのか?」
ローギアリールのメリット
- ゆっくり一定のスピードで巻きやすい
- 重いルアーでもハンドルが軽い
- バスの引きに負けないトルク力
よって、ローギアのリールは、スピナーベイトやシャッドなど、巻きもの系ルアーに適しています。
ローギアリールのデメリット
- 回収スピードが遅い
- 巻き合わせ(リールを素早く巻いて合わせること)でがやりにくい
ローギアのリールは、キャスト⇔回収のテンポが遅くなるので、テキサスリグなどでたくさんのカバーを打っていく釣りには向いていません。
また、巻き合わせでフルフッキングが必要な針の掛かりにくいルアー(フロッグなど)にも向いていません。
いくつかのルアーを試し投げした感想
『フルレンジ 54』は遠心ブレーキタイプのリールなので、ブレーキ調整はサイドカバーを外し、6個のブレーキシューをON/OFFして設定を行います。
いくつかルアーを試し投げしてみました。
ロッドの硬さは『M』DAIWA ブラックレーベル BL661MRB 6’6″、ラインの太さは『12ポンド(ナイロン)』を使いました。
『スモラバ』はキャストできるか?
スモラバ(2g)で試し投げしました。
とりあえず、ブレーキシューを全てONにして試しましたが、フィネス系ワームは厳しいです。
全く飛距離がでません。
ブレーキシューを数個OFFにすると、すぐバックラッシュするので、僕の技術では無理でした。
『小型プラグ』はキャストできるか?
ミノー(x-rap・13g)、シャッド(ソウルシャッド 58・5g)で試し投げしました。
ブレーキシューを3~4個ONに調整すると、軽いサミングで扱えるくらい良い感じになります。
ストレスも全くなく、飛距離も十分出ました。
T3 SVより軽いルアーもキャストできて、飛距離も出るので、非常に満足です。
『スピナーベイト』はキャストできるか?
スピナーベイト(D-Zone・1/2oz)で試し投げしました。
シマノのリールみたいに「キュイーーーン」みたいなカッ飛び感はないですが、十分実用レベルの飛距離が出せます。
フローター釣行の場合、むしろ飛距離は抑えて、正確なキャストを重視することの方が多いですからね。
それもあって、僕は『メタニウムMGL』より、この『フルレンジ 54』の方が好きです。
あと、ローギアだからこその巻き感がいい。
「これ、スピナべだよね?」って感じるくらいハンドルが軽いので、巻くときに余計な力も要りません。
フローター釣行で生きるオールマイティさ
僕、巻きスピードがついつい早くなっちゃうせっかち君なんで、ゆっくり巻けるリールが欲しかったんです。
それで候補に選んだのが『フルレンジ 54』でした。
でも、一つ心配だったのが「どこまで軽いルアーが投げられるのか?」
フローターの場合、積み込めるタックルに限りがあるので、多少はオールマイティに使えるリールでないと、使いにくいんです。
でも、「もしフルレンジ 54で小型プラグも投げられたら、最高なんだよなぁ~」と思ったので、今回試しに買ってみました。
結果、期待に答えてくれるリールでしたね。
『フルレンジ 54R(右巻き)』『54L(左巻き)』どちらを選ぶか?
一般的には、巻きもの系ルアーは『利き手』、打ちもの系は『利き手と反対』のハンドルが良いとされています。
僕は『右利き』なので、巻きもの系ルアーは『右巻きハンドル』、打ちもの系は『左巻きハンドル』が良いということになります。
なぜ、巻きもの系ルアーは『利き手』が良いのか?
それは、利き手の方が「ゆっくり一定のスピードで巻く」これを正確にできるからです。
例えば、スピナーベイトやシャッドのような巻き物系ルアーは、「ゆっくり一定のスピードで巻けているか?」で釣果が大きく変わることもあります。
ところが、キャストする際、利き手にロッドを持っていませんか?
ここが、利き手ハンドルのデメリット。
『利き手ハンドル』の場合、キャストした後に、ロッドを反対側の手に持ち変える手間が増えてしまいます。
すると、釣りのテンポが悪くなる。
また、ダートやトゥッチのようなアクションを加える場合、利き手ではないほうで動かさなくてはなりません。
このアクションを利き手ではない方でやるのが、僕はすごく勝手が悪い。
「巻きものメインではあるけれども、できれば一つのタックルで色々なルアーを扱いたい」
そう考えていたので、今回、僕は『左巻き(54L)』を選びました。
もちろん、巻きもの専用タックルとして使うなら、『右巻き(54R)』でOKですよ。